• 北欧ビンテージ家具

4月便ヴィンテージ家具入荷しました

こんにちは。グリニッチ代官山の福田です。
桜が咲き、暖かく心地良い気候になってきましたね。
今月も、北欧ヴィンテージ家具が入荷しておりますので一部商品をご紹介させていただきます。人気のモーエンセンデザイン家具もご紹介します!

北欧ヴィンテージ家具のご紹介!

Kurt Olsen model 233 Arm Chair R412D223

カート・オルセンは、フィンユールウェグナーなどの多くの家具デザイナーを輩出した1950年~1960年の所謂デンマーク家具デザインの黄金期時代に同じく活躍したデザイナーです。

フィンユールのような削りだしの造形美と似ているようで、少し違う印象を覚えるデザイナーです。挽物と言って丸脚を作る際に用いる製法の使い方が上手く、中太りの脚は特徴的で有機的なフォルムを実現しています。

また、個人的には椅子の構造部分の「貫」の部分の断面が流線形となっているあたりが製作する上では大変だと思いますが、デザイナーのこだわりを感じることが出来る好きなポイントです。

今では、現存していない家具工房ですがErik Christiansen(エリック・クリステンセン)がデザインしたBoomerang chairなど名作椅子を生み出しています。Boomerang chairからも読み取れるように削り出しが得意なのが窺えます。

アーム付きのチェアは、長時間作業する事に適したプロダクトだと思います。読書なども捗ります。

ヴィンテージチェアのその他商品一覧はこちら

Borge Mogensen Dining Table C18 R501K003

続いては、ボーエ・モーエンセンのダイニングテーブルのご紹介です。

モーエンセンと言えば、「J39」を代表作に持ちFDBモブラーの初代デザイン責任者としては有名です。そんなモーエンセンは、「spanish chair」「soborg chair」などの椅子で名作を生み出していますが、FDBモブラー出身ということもあり生活にまつわるテーブルから収納系の箱物まで多くのデザインを手掛けています。

そんなモーエンセンがデザインするC18ですが、上記でも上がったFDBモブラーのダイニングテーブルです。C18 別名シェーカーテーブルとも言われています。ご存知の方ももいらっしゃるかと思いますが、J39もシェーカーチェアの愛称で親しまれています。デンマークデザインの父コーア・クリントのデザイン論であるリデザインの精神を引き継いだ作品とも言えます。アメリカのシェーカー教徒の生活スタイルよりヒント得て製作に至りました。後に同じくFDBモブラーで現在も販売しております「C64」などもC18をリデザインした作品とも言えます。ウェグナーなどに顕著に見られますが、自身の作品の中でリデザインをしていく過程を追うだけでも面白いです。生活様式に沿ってリデザインをする事や意匠をより精緻に作るためにと理由は様々です。

シリーズ展開として、W1800とW1600があったようですが本商品はW1600です。横に人が居てもゆったり座れる寸法感になっていると思います。

一見、無骨なデザインに見えますがT字型の脚は絶妙なRで面取りされています。オーク材独特の飴色の経年変化もヴィンテージ家具の魅力の1つです。モーエンセンの人柄が分かるブログを書いているので良かったら、覗いてみてください。

ボーエ・モーエンセンに学ぶ不変の仕事の流儀のブログはこちら

Borge Mogensen Bookcase D-R412D239

最後は、同じくボーエ・モーエンセンのブックケースのご紹介です。

上記でも記載させていただきましたが、モーエンセンは椅子だけではなく生活にまつわる様々なプロダクトを製作している中で収納系の箱物も多くデザインしています。そんなモーエンセンが作る箱物は当時は革新的だったと言われる点があります。それは現代で考えると当たり前ですが、実際に何を収納するのかを改めて見直したデザイナーと言われています。

モーエンセンは家庭用収納家具ユニットをデザインする際、一般家庭にあるあらゆるもの・・例えば衣服、カトラリー、針仕事の道具、パイプ、筆記用具、折りたたんだシャツ、ハンガーのラックなど全てを、徹底的に計測。
どれくらいの長さのラックが女性は必要か?男性はどうか?と計算してデザインしました。

それは本当に気の遠くなるような作業...ですが、そうした徹底的な作業により生み出された収納家具は、全体を効率良く分割でき、家庭に合わせて様々な組み合わせが可能な、とても効率的で使いやすいものに。
システム収納家具として、デンマークのあらゆる家庭に取り付けられました。

soborg moblerも現存はしていないメーカーですが、モーエンセンの箱物や「soborg chair」などの椅子やAX CHAIRをデザインしたピーターヴィッツなどの椅子なども多く製作していることで有名です。

詳しくは、下記のブログをご参照ください。

ボーエ・モーエンセンの家具デザインについて

棚の位置を固定する棚ダボの受部分の穴がたくさんあり、まさに様々な用途に対応できるブックケースとなっています。脚のデザインもモーエンセンを感じるデザインとなっています。

代官山にいらした際は、お気軽にお立ち寄りください。

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